ページはきれいに作れたのに、ボタンが全然押されない。そんな経験ありませんか?
押されるボタンと押されないボタンの差は、たいてい文言・色・配置の3つで説明がつきます。
このレッスンでは、CTAの役割から、マイクロコピーで不安を消す方法までを扱います。読み終わったら、実在のサイト3つのCTAを表で比べる練習をやりましょう。
CTAはページの出口
CTA(Call To Action)は、読んだ人に行動を促すボタンやリンクのことです。「申し込む」「資料をもらう」「友だち追加する」。ページが最終的に導きたい出口ですね。
前のレッスンで見たとおり、LPの構成は最後のCTAに向かって組まれています。つまりCTAの出来が悪いと、そこまでの全セクションが無駄になります。ボタン1個の見た目の話に見えて、成果への影響はページ内で最大級です。
文言:行動の結果を書く
一番効くのは文言です。ボタンのラベルには、操作の名前ではなく押した後に起きる良いことを書きます。

「送信」「登録」は操作の名前です。押す側から見ると、労力だけが書いてあるボタンなんですね。
「無料で資料を受け取る」に変えると、同じボタンでも得られるものが主語になります。
- 結果を書く:送信する→診断結果を見る/登録→毎週のデザイン便りを受け取る
- ハードルを下げる言葉を添える:無料・30秒・その場で分かる
- 具体的な動詞で終える:「こちら」「詳細」だけのボタンにしない
マイクロコピー:ボタンの周りで不安を消す
マイクロコピーは、ボタンの上下に添える小さな一言です。「入力は30秒で終わります」「いつでも解約できます」「しつこい営業はしません」のような文ですね。
人がボタンの前で止まる理由は、だいたい不安です。時間がかかりそう、お金を請求されそう、営業電話が来そう。
マイクロコピーの仕事は、その場で一番大きい不安を1つだけ先回りして消すことです。
ただし嘘は書けません。「いつでも解約できます」と書くなら、実際に簡単に解約できる仕組みが先です。言葉だけ整えると、信頼ごと失います。
色と配置:迷わず見つかる状態を作る

色は「何色か」より「浮いているか」
「CTAは緑がいい」「赤が押される」という話を見かけますが、正解の色は1つではありません。効くのは、ページの他の場所で使っていない色をCTAだけに使うこと。周りとの差で目立たせます。
ページ全体が青系なら、CTAはオレンジ系。全体が暖色なら、CTAは濃い青。組み合わせの選び方は補色と配色の型で学んだアクセントカラーの考え方そのままです。
配置は「気持ちが動いた直後」
CTAの置き場所は、気持ちが動いたタイミングの直後です。末尾に1個だけでは足りません。LPならファーストビュー・証拠セクションの後・ページ末尾の3箇所が基本です。
スマホでは、親指が届く位置と大きさも確認します。小さすぎるボタン、画面端すぎるボタンは、押したい人まで取りこぼします。ボタン部品そのものの作り(大きさ・余白・押せる見た目)はUIパーツのレッスンで扱ったとおりです。
ミニ実践:サイト3つのCTAを表で比べる
15分の観察課題です。よく使うサービスのサイトを3つ開いてください。無料で登録できるサービス(動画配信・学習アプリ・ネット通販(EC)など)が観察しやすいですよ◎
- 各サイトで一番目立つCTAボタンを1つ見つけます
- 次の表を紙かメモアプリに作り、3サイト分を埋めます
- 埋め終わったら、「押したくなった順」に並べて、理由を一言書きます
| 観察する項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 文言 | 操作の名前か、行動の結果か。「無料」「30秒」の有無 |
| マイクロコピー | ボタンの上下の一言。どの不安に答えているか |
| 色 | ページの他の場所で使っていない色か |
| 配置 | ページのどこに何回出てくるか |
大手サービスのCTAは、この3点が計算されて作られています。表にすると、その計算が見えるようになります。
やってしまいがちな失敗
ボタンに操作の名前を書く
「送信」「クリック」「こちら」は、押す理由がゼロのラベルです。
直し方は、押した後に得られるものをそのまま書くこと。「無料で受け取る」「診断結果を見る」に変えるだけで印象が変わります。
CTAを目立たせようとして色を増やす
ボタンごとに違う色、グラデーション、点滅。装飾が増えるほど、どれが本命か分からなくなります。
直し方は、本命のCTAを1種類の色に固定して、他のリンクを控えめにすること。目立たせる方法は引き算です。
不安に答えないまま押させようとする
「今すぐ!」「急いで!」と圧をかけても、不安が残っている人は押しません。
直し方は、圧の言葉をマイクロコピーに置き換えること。「30秒で終わります」「解約はいつでも」のほうが、結局早く押してもらえます。
よくある質問
次に学ぶこと
今回の要点です。
- CTAはページの出口。「見つけてもらう→押したくなる→不安を消す」で設計する
- 文言は操作の名前ではなく、行動の結果を書く
- マイクロコピーで一番大きい不安を1つ消す
- 色は「浮いているか」、配置は「気持ちが動いた直後」
次のレッスンは「WebデザイナーのためのSEO基礎」。作ったページを検索から見つけてもらうために、デザイナーの判断が影響する箇所だけを絞って学びます。

コース全体の流れはデザインの基本コース目次から確認してください。
