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カラーパレットの作り方|4色を決める手順と無料ツール

第3章 配色 読了目安 9分

INDEX目次

    作りはじめるたびに色で迷って、気づいたら1時間たっていませんか?

    色は毎回選ぶものではありません。先に4色決めて、それを使い回す。プロが速いのは、この手順を持っているからです。
    このレッスンでは、カラーパレットに何色そろえるかから始めて、1色目の決め方、写真から作る方法、無料ツールでの作り方、保存のしかたまで通しで扱います。
    最後は自分の定番パレットを1つ作って保存する課題です。1つ持っておくと、次の制作から色選びの時間がほぼゼロになりますよ◎

    もくじ

    カラーパレットは作る前に決めておく色のセット

    カラーパレットは、1つの作品で使う色をあらかじめ決めてまとめたものです。バナー1枚でも、Webサイト1つでも考え方は同じです。

    作りながら色を足していくと、色数が増えて、どこが大事か伝わらなくなります。
    先に決めておけば、途中の判断は「決めた中のどれを使うか」だけです。選択肢が4つなら迷いようがありません。

    パレットの目的は、きれいな色を集めることではありません。使う色を減らして、判断の回数を減らすことです。

    そろえるのは4色でいい

    10色も20色も要りません。役割の違う4色で足ります。
    スターバックスの店内を思い出してください。緑・白・濃い茶色くらいしか出てきません。色数を絞るほど、そのお店らしさが伝わります。

    カラーパレットの4色の役割を示した図解。ベースカラー70パーセント、メインカラー25パーセント、アクセントカラー5パーセント、それに本文用の文字色を加えた構成を、実際に使ったバナー見本とあわせて並べている
    役割面積の目安使う場所
    ベースカラー70%背景。白や薄いグレー、淡い色
    メインカラー25%見出し、帯、罫線。作品の性格を決める色
    アクセントカラー5%ボタン、価格、締め切り。1か所だけ
    文字色面積の外本文。黒に近い濃いグレー

    文字色を面積の外に置いているのは、本文の色が配色というより読みやすさの部品だからです。真っ黒(#000000)は目が疲れるので、#333333前後の濃いグレーにします。
    70対25対5の配分そのものは配色の基本で扱っています。

    パレットを作る5ステップ

    順番があります。1色目を決めてから広げるのが速いです。

    カラーパレットを作る5つの手順を並べた図解。作品の性格を言葉にする、メインカラーを1色決める、カラーホイールで2色目を出す、メインを薄めてベースを作る、反対側からアクセントを決める、という順番を示している
    1色目から広げる5ステップ
    1. 言葉を3つ書く:「落ち着いた」「清潔」「大人っぽい」など、作品の性格を先に言葉にします。飛ばすと色を感覚で選ぶことになります
    2. メインカラーを1色決める:言葉に合う色相を選びます。あたたかい印象なら暖色、落ち着いた印象なら寒色
    3. カラーホイールで2色目を出す:Adobe Colorで1色目を入れて、類似色かトライアドを選びます
    4. ベースカラーを作る:メインカラーの彩度を大きく下げて、明度を上げます。カラーピッカーの点を左上へ動かすだけです。同じ色相の淡い色になるので、必ず馴染みます
    5. アクセントカラーを決める:メインの反対側から1色、彩度は高めに。ここだけ主張してもらう色です

    4番のベースカラーの作り方が、いちばん使えるやり方です。別の色を持ってくるより、メインカラーを薄めたほうが失敗しません。グレーを使いたいときも、メインカラーを少し混ぜたグレーにすると全体がまとまります。

    できたらHEXの6桁を4つメモに残します。色は名前ではなくコードで保存してください。「薄い青」ではもう一度作れません。読み方はカラーコードの仕組みにあります。

    写真からパレットを作る

    使う写真が先に決まっているなら、写真から色を取るのが早いです。写真とパレットの色がずれないので、置いた瞬間に馴染みます。

    写真から色を取る手順
    1. Adobe Colorの「画像から抽出」に写真をアップロードします。ログインなしで使えます
    2. 自動で出た5色から3色に絞ります。似た色が2つあれば片方を捨てます
    3. ベースカラーは明度を上げます。写真から取った色は濃すぎて、背景に敷くと文字が読めません
    4. HEXをメモに写します

    Canvaでも同じことができます。写真を配置して色の選択画面を開くと、「写真の色」として候補が並びます。Canvaで完結させる人はこちらが速いです💡

    無料で使えるツール

    どれも無料で使えます。目的で選んでください。

    ツール得意なことこんなときに
    Adobe Colorカラーホイールで型から選ぶ/画像から抽出1色目から広げたいとき
    Coolorsキーを押すたびに5色を出し直す候補をたくさん見たいとき
    Canva制作画面の中で色を決めて保存できるCanvaで作るとき
    Color Huntできあがったパレットを一覧で見るゼロから決めるのがつらいとき

    ツールが出す色をそのまま使わないでください。どれも「見た目がきれいな組み合わせ」を出すだけで、作品の目的までは知りません。候補から選んで、明度と彩度を自分で調整する。この2手で自分の作品に合います。

    守るルールは3つだけ

    作ったパレットが使えるかどうかは、次の3つで決まります。

    1. 色数は4色まで:増やしたくなったら、色を足すのではなく同じ色の明度違いを使います。#3e5c76 の薄い版・濃い版、という増やし方なら統一感が残ります
    2. トーンをそろえる:1色だけビビッド、残りはくすんだ色、という状態にしません。彩度の段をそろえると、それだけでまとまります
    3. 文字と背景の明度差を確保する:白黒表示にして本文が読めるか確かめます。読めなければ、色相ではなく明度を動かします

    3番の白黒確認は必ずやってください。色のきれいさは明度差を隠します。白黒にすると、読みにくさだけが残って見えます。

    ミニ実践:定番パレットを1つ作って保存する

    次の制作で使うパレットを1つ作ります。所要時間は20分ほど、Adobe ColorとCanvaで足ります。

    1. 自分がよく作るものを1つ決めます。「勉強の記録を載せるSNS投稿」など、実際に作る予定のあるものにします
    2. その作品の性格を言葉で3つ書きます。書けないうちは色を選びません
    3. Adobe Colorでメインカラーを1色決めます。言葉に近い色相を選んでください
    4. 配色ルールから「類似色」を選んで、2色目を出します
    5. メインカラーの彩度を下げて明度を上げ、ベースカラーを作ります
    6. アクセントカラーを1色決めます。メインの反対側から、彩度高めで選びます
    7. 文字色は #333333 前後の濃いグレーにします
    8. 4色のHEXをメモアプリに保存します
    9. そのパレットでCanvaの画像を1枚作り、白黒表示にして文字が読めるか確認します

    Canvaの有料プランならブランドキットに登録しておくと、次回から選ぶだけになります。

    できたら次のチェックリストで確認してください。

    • 4色のHEXを6桁でメモに残せた
    • それぞれの色に役割(ベース・メイン・アクセント・文字)を書いた
    • 4色のトーンがそろっている(1色だけ浮いていない)
    • 白黒表示にしても本文が読める
    • アクセントカラーを使った場所が1か所だけ

    やってしまいがちな失敗

    きれいな色を集めて満足する

    ツールで見つけたパレットを保存しただけで終わる失敗です。使うと、文字が読めなかったり写真と合わなかったりします。
    直し方は、作ったその場で1枚作品を作ること。使って初めて直すところが見つかります。

    作りながら色を足す

    「ここだけ5色目」を1回許すと、最後は8色になります。
    直し方は、足したくなったら同じ色の明度違いで代用すること。それでも足りないと感じたら、たいてい原因は色ではなく余白の不足です。

    アクセントカラーを何か所にも使う

    目立たせたい場所が3つあると、結局どれも目立ちません。
    直し方は、使う場所を1か所に決めること。2番目に目立たせたいものは、色ではなく大きさで差をつけます。

    よくある質問

    カラーパレットの作り方は?

    1色目を決めて、そこから広げます。
    まず作品の性格を言葉で3つ書きます。次にその言葉に合うメインカラーを1色選びます。カラーホイールで2色目を出し、メインカラーの彩度を下げて明度を上げたものをベースカラーにします。最後に反対側から彩度高めのアクセントカラーを1色決めます。
    色数は文字色を含めて4色まで。できたらHEXの6桁でメモに残してください。

    カラーパレットを作成できるサイトは?

    無料で使えるものを4つ挙げます。Adobe Colorはカラーホイールから配色の型を選べるので、1色目から広げたいときに向きます。Coolorsはキーを押すたびに5色を出し直すので、候補をたくさん見たいときに便利です。
    Canvaは制作画面の中で色を決められます。Color Huntは完成済みのパレット一覧なので、ゼロから決めるのがつらいときに向きます。
    どれを使っても、出てきた色をそのまま使わず、明度と彩度を自分で調整してください。

    カラーパレットのルールは?

    3つ守れば実務で使えます。1つ目、色数は4色まで。増やしたくなったら、同じ色の明度違いで代用します。2つ目、トーンをそろえること。1色だけ彩度が高いと、そこだけ浮きます。3つ目、文字と背景の明度差を確保すること。白黒表示にして本文が読めるか確かめます。
    面積の配分は70対25対5が目安です。アクセントは1か所だけに絞ります。

    カラーパレットを画像から生成するにはどうすればいいですか?

    Adobe Colorの「画像から抽出」に写真をアップロードすると、自動で5色が出ます。ムードの選択肢を切り替えると、明るめ・落ち着きめなど傾向を変えられます。Canvaでも、写真を配置して色の選択画面を開けば「写真の色」として候補が並びます。
    出た色はそのまま使わず、2つだけ手を入れてください。似た色が2つあれば片方を捨てること、背景に使う色は明度を上げることです。写真から取った色は濃すぎて、背景に敷くと文字が読めなくなります。

    次に学ぶこと

    このレッスンの要点です。

    • そろえるのは4色。ベース70%・メイン25%・アクセント5%・文字色
    • 1色目を決めてから広げる。ベースはメインの彩度を下げて作る
    • 写真が先に決まっているなら、写真から色を取ると馴染む
    • ツールが出した色はそのまま使わず、自分で調整する
    • 保存はHEXの6桁で。名前で覚えるともう一度作れない

    次は色を段階的につなぐ話です。グラデーションの使い方で、濁らせないつなぎ方と使いどころを扱います。パレットの2色をつなぐだけで表現が広がります。
    色の組み合わせ方の型は補色と配色の型、作品全体のルールにまとめる段階ならトンマナへ進んでください。

    ほかのレッスンはデザインの基本コース目次から選べます。

    第3章 配色 の他のレッスン

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