デザインの基礎を学び終えて、「きれいには作れるようになった」という方へ。次の段階はここからです。
マーケティング編では、作ったデザインを成果につなげる知識を学びます。誰に届けるか、何を言うか、どう改善するか。全部で9本、学ぶ順に並べてあります。このページはその入り口です。
難しい理論は出てきません。デザイナーが制作の現場で実際に使う範囲だけに絞ってあります。
そもそもマーケティングとは、商品やサービスが売れる仕組みを作る活動全体のことです。誰に売るかを決め、その人に届く場所で伝え、買われたあとの反応まで見て直す。広告やSNS運用は、その一部です。この編では、そのうちデザイナーの手が触れる部分だけを扱います。
なぜデザイナーにマーケティングの知識が必要か
デザインは、それ自体が目的ではありません。誰かに何かを伝えて、動いてもらうための手段です。
だから、きれいに作る技術と、成果につなげる知識は別物です。配色や整列が完璧でも、誰に何を言うかがずれていれば、クリックも申し込みも起きません。

たとえば、パン屋さんの新商品のバナー。写真も配色もきれいなのに反応がない、はよくある話です。原因を探ると、「誰に向けたバナーか」「見た人にどうしてほしいのか」が決まっていなかった、というケースがほとんど。見た目の問題ではないので、見た目をいくら直しても解決しません。
依頼する側が期待しているのは、きれいさそのものより「作ってもらった物で成果が出ること」です。ここまで見えているデザイナーは、提案の説得力が変わり、任せてもらえる仕事の幅が広がります。
フリーランスでも会社勤めでも、この差は単価と信頼にそのまま表れます。
マーケティング編の9本
この編は、このページを含めて9本です。残り8本を、学ぶ順に紹介します。気になるものから拾い読みもできますが、初めて学ぶなら上から順がおすすめです。
| 順 | レッスン | 学ぶこと |
|---|---|---|
| 1 | デザインとマーケティングの関係 | 「きれい」と「成果が出る」の違い。目的から逆算する考え方 |
| 2 | ターゲットとペルソナ | 誰に届けるかで配色・トーン・言葉が変わる理由 |
| 3 | 購買行動モデルと訴求設計 | AIDMA・AISASの5段階と、段階ごとのデザインの役割 |
| 4 | キャッチコピーと訴求軸 | 相手が得すること(ベネフィット)の伝え方 |
| 5 | LPの構成とファーストビュー | 成果が出るLP(1つの申込みに絞った縦長ページ)の型。何をどの順で載せるか |
| 6 | CTAとマイクロコピー | 押されるボタンの文言・色・配置 |
| 7 | WebデザイナーのためのSEO基礎 | 見出し構造・alt(画像の説明文)・表示速度。デザインが検索に影響する箇所 |
| 8 | 数値で改善する | CTR(クリック率)・CVR(申込み率)の見方と、ABテストの小さな改善サイクル |
9本を読み終えると、こんなことが自分の言葉でできるようになります。
- 制作に入る前に「誰に・何を・なぜ今」を確認できる
- バナーとLPで、言うことと見せ方を変えられる
- 「もっと目立たせて」という修正指示の意図を読める
- 公開したあと、数字を見てどこを直すか決められる
学ぶ順番と3つのまとまり
8本は3つのまとまりでできています。前のまとまりが、次のまとまりの土台になります。

- 考え方(1〜3):成果から逆算する視点、誰に届けるか、相手がどの段階にいるか。この編の背骨になる部分です
- 言葉と構成(4〜6):何を言うか、どの順で見せるか、どこで行動してもらうか。コピー・LP・ボタンの設計です
- 公開したあと(7〜8):検索で見つけてもらう工夫と、数字を見て直す方法。作って終わりにしないための2本です
進め方は、順番どおりに1日1本が目安です。特に1〜3の「考え方」を飛ばして4以降のテクニックだけ拾うと、型をなぞるだけになって応用が利きません。急がば回れで、頭から読むのがいちばん早いです。
各レッスンの最後にはミニ実践があります。10〜15分・無料の道具でできるものだけにしてあるので、飛ばさずに手を動かしてください。読むだけより、はるかに残ります。
バナーやLPを実際に作る練習は、この次のクリエイティブ編でやります。この編は「作る前と作ったあとに考えること」に集中しましょう💡
まず1本目から
1本目は「デザインとマーケティングの関係」。きれいなデザインと成果が出るデザインは何が違うのか、という編全体の出発点です。ここから始めてください。
1本あたりの読む時間は5分前後、ミニ実践を入れても15分ほどです。通勤や昼休みの1本から始めてみましょう。

コース全体の構成はデザイン基礎コースの目次で確認できます。
