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CSSの基本文法と読み方|デザインの指定がコードになる仕組み

Web制作・コーディング編

INDEX目次

    前のレッスンで作った自己紹介ページ、白い背景に黒い文字が並ぶだけでしたよね。
    あの素っ気ない状態と、ふだん見ているWebサイトの差。それが全部CSSです。

    このレッスンでは、CSSの仕組みと読み方を扱います。プロパティを網羅する回ではありません。
    自分のデザインの指定が、コードでどう再現されるのか。この対応関係がつかめると、コーダーとの会話が具体的になりますよ◎

    CSSはHTMLに見た目を与える言語

    CSS(Cascading Style Sheets)は、HTMLの各部分に「どう見せるか」を指定する言語です。色、文字の大きさ、余白、配置。見た目の指定はすべてCSSが受け持ちます。

    CSSの役割を示すBefore/After比較。同じHTMLでも、CSSなしでは黒い文字が並ぶだけの素の表示になり、CSSを当てると色・余白・ボタンの形が付いて見慣れたWebページの見た目になる

    上の図の2つ、HTMLはまったく同じものです。CSSを当てただけで、見慣れたWebページの姿になりました。
    役割分担を言葉にすると、HTMLが意味と構造、CSSが見た目。ページの「中身」と「化粧」が別ファイルに分かれている、と考えてください。

    分かれているおかげで、中身を変えずに見た目だけ一新できます。サイトのリニューアルで文章そのままにデザインを変えられるのは、この分担のおかげです。

    文法は「どこを・何を・どうする」の3部品

    CSSの1行はこう書きます。

    h1 { color: #3e5c76; }

    読み方は「h1見出しの、文字色を、#3e5c76にする」。部品は3つです。

    CSSの文法の分解図。h1 { color: #3e5c76; } という1行を、どこを変えるかのセレクタ、何を変えるかのプロパティ、どうするかの値の3つの部品に分けて示し、デザイン指定との対応を例で示している
    • セレクタ(h1):どこを変えるか。相手を選ぶ部分
    • プロパティ(color):何を変えるか。項目の名前
    • (#3e5c76):どうするか。具体的な指定

    どんなに長いCSSファイルも、この1行の繰り返しです。3部品の位置さえ分かれば、知らないプロパティが出てきても「どこの・何かを・こう変えているんだな」と見当がつきます。読める状態はこれで完成です。

    実際のサイトでは、セレクタの場所にクラスセレクタが入っている行がほとんどです。書き方は、タグ名の代わりに「.(ドット)+クラス名」を書くだけ。

    .btn { background-color: #3e5c76; }

    読み方は「btnというclassが付いた要素の、背景色を、#3e5c76にする」。HTML側でclass=”btn”と名前を付けておき、CSSはその名前を目印に見た目を指定します。部品が3つなのは変わりません。

    デザインの指定はプロパティに対応する

    ここがこのレッスンの主役です。あなたがカンプで決めてきた指定は、それぞれ決まったプロパティに置き換わります。

    デザインの指定CSSプロパティ値の例
    文字の色color#353535
    背景の色background-color#f6f6f5
    文字の大きさfont-size16px
    文字の太さfont-weight700(太字)
    行間line-height1.8
    余白margin / padding24px
    角丸border-radius8px

    見覚えのある話ばかりのはずです。色の値はカラーコードそのもの。余白の内と外の区別はマージンとパディングで、行間の考え方は行間の整え方で学んだとおりです。

    カンプの数値は、そのままCSSの値になります。だから「余白は8の倍数」のようにルールを決めたカンプはコードにしやすく、場当たりな数値のカンプは実装で乱れます。デザインの整い方が、コードの整い方に直結します。

    CSSの仕事は装飾とレイアウトの2つ

    CSSの仕事は、大きく2種類に分かれます。

    • 装飾:1つの要素の見た目を変える。色・文字・角丸・影など。さっきの表はほぼこちらです
    • レイアウト:複数の要素の並べ方を決める。横に並べる、間隔をそろえる、画面の幅に合わせて折り返す

    難易度に差があって、装飾は1行で終わり、レイアウトは複数の指定の組み合わせになります。カード3枚を等間隔で横に並べる、といった指定は、親の箱に「子を横に並べる」という指示を出す形で書きます。

    この並べる仕組みには名前が付いています。横並びなど一方向に並べるのがflexbox(フレックスボックス)、縦横の格子で配置するのがgrid(グリッド)です。書き方はまだ覚えなくて大丈夫。コーダーが「ここはflexで組みます」と言ったら、横並びの仕組みの話だと分かればOKです。

    デザイナーがここで知っておくべきことは1つだけ。コーダーはカンプから「並びのルール」を読み取って組んでいるということです。等間隔なのか、左寄せなのか、折り返したらどうなるのか。カンプで並びのルールが明快だと、実装は速く正確になります。
    画面幅で並びが変わる話は、次のレッスンのレスポンシブデザインで扱います。

    ミニ実践:3行のCSSで表示が変わるのを見る

    前のレッスンで作った自己紹介ページ(jikoshokai.html)に、CSSを3行だけ足してみましょう。5分で終わります。ファイルがない人は、h1とpだけの2行のHTMLを作ればOKです。

    1. jikoshokai.html をメモ帳(テキストエディット)で開く
    2. <head>の行のすぐ下に、次の5行を追加する。styleタグの中がCSSです
    <style>
      body { background-color: #f6f6f5; padding: 40px; }
      h1 { color: #3e5c76; }
      p { line-height: 1.8; }
    </style>
    1. 上書き保存して、ブラウザで再読み込みする。背景に色が付き、見出しが青くなり、本文の行間が広がります
    2. 仕上げに値をいじってみる。#3e5c76を好きなカラーコードに、40pxを80pxに。数値を変えて、再読み込みして、目で確かめる。この往復がCSSの理解を一番早くします

    たった3行でも、ページの印象が変わったはずです。この延長線上に、ふだん見ているWebサイトがあります💡

    よくある質問

    HTMLとCSSは何が違うのですか?

    HTMLが「中身と構造」、CSSが「見た目」の担当です。HTMLだけだと黒い文字が並ぶだけの表示になり、CSSを当てると色・余白・配置が付きます。2つで1組と考えてください。

    CSSはどこに書くのですか?

    主な置き場所は2つです。練習ではHTMLの中のstyleタグに書き、実際のサイトでは「style.css」のような別ファイルに分けて、HTML側から読み込みます。
    別ファイルにすると、1つのCSSを全ページで共有できます。

    CSSが難しいのはなぜですか?

    文法は簡単なのに、指定どうしの影響関係が複雑だからです。同じ相手に複数の指定が当たったときの優先順位や、親の指定が子へ引き継がれる仕組みで、思わぬ場所の見た目が変わることがあります。
    読むだけなら、この難しさはほぼ関係ありません。安心して読む側に回ってください。

    デザイナーもCSSを書けたほうがいいですか?

    書けると強みにはなりますが、必須ではありません。まず必要なのは、プロパティと自分の指定の対応が分かることです。
    そのうえで興味が湧いたら、ミニ実践の延長で少しずつ書いてみるのがおすすめです。

    次に学ぶこと

    最後に整理します。

    • CSS:HTMLに見た目を与える言語。中身と化粧の分担
    • 文法:セレクタ・プロパティ・値。「どこを・何を・どうする」
    • 対応関係:カンプの数値がそのままCSSの値になる
    • 2つの仕事:装飾(1要素の見た目)とレイアウト(並べ方)。並べる仕組みの名前がflexboxとgrid

    ここまでで、1つの画面の見た目はコードで説明できるようになりました。次の問題は「画面の幅が変わったらどうするか」。スマホ対応の仕組み、レスポンシブデザインへ進みましょう。

    コース全体の並びはデザイン基礎コースの目次から確認できます。

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