デザインの現場では、打ち合わせにも入稿の指示にも専門用語が飛び交います。知らない言葉をその場で確認できるように、よく使う51語を分野別にまとめました。
それぞれ1〜2文で意味がわかるようにしています。深く知りたい用語は個別の解説ページを順次公開していくので、公開したものからリンクを付けていきます。体系的に学びたい方はデザイン基礎知識コースからどうぞ。
印刷・入稿の用語
- トンボ:印刷物を断裁する位置や、色ずれを確認する見当合わせの目印。仕上がりサイズの四隅と天地左右の中央に付けます。
- クロップマーク:トンボの英語名。Illustratorの英語表記や海外への入稿で使われます。
- ブリード:断裁のずれに備えて、仕上がりサイズの外側まで絵柄を伸ばしておく領域。日本語の「塗り足し」とほぼ同じ意味です。
- 塗りたし3mm:仕上がり線の外側3mmまで背景や写真を伸ばしておくこと。断裁が少しずれても紙の白が出ないようにする、日本の印刷の標準値です。
- 入稿:完成した印刷データを印刷会社へ渡すこと。
- データー入稿:IllustratorやPDFなどのデジタルデータで入稿すること。現在の入稿はほぼこの方式です。
- 4C1C:表面をカラー4色、裏面をモノクロ1色で刷る印刷仕様の表記。チラシの見積もりでよく登場します。両面カラーなら4C4Cです。
- オーバープリント:下の色を消さずに、上の色を重ねて刷る設定。意図せず設定されていると、仕上がりの色が画面と変わる事故のもとになります。
- カメラ・レディー:そのまま製版に回せる完成状態の原稿のこと。DTP以前の写真製版の時代から残る用語です。
- ダイカット:型を使って紙を自由な形に切り抜く加工。ステッカーや変形の名刺・カードで使います。
- ベタ:面を1色で塗りつぶすこと。「背景はベタ塗りで」のように使います。
- DTP:DeskTop Publishingの略。パソコン上で印刷物のレイアウトや組版を行う作業全般を指します。
校正・進行の用語
- 校正:印刷前に文字や色の間違いを確認して直す工程。校正指示の記号(テレコ・ママ・トルツメなど)は第7章のレッスン「校正・入稿の現場用語」で詳しく扱います。
- 初校:最初に出す校正紙、またはその確認のやりとり。2回目以降は再校と呼びます。
- 校了:修正がなくなり、印刷へ進めてよい状態になること。
- 責了:残った軽微な修正を印刷会社の責任で直すことを条件に校了とすること。「責任校了」の略です。
- プルーフ:本番前に色や仕上がりを確認するための試し刷り。色校正の意味でも使います。
- ピカ:印刷面に出る小さな白い抜けや点。版やブランケットに付いたゴミが原因で起きる印刷トラブルです。
Webデザイン・UIの用語
- レスポンシブデザイン:画面の幅に応じてレイアウトが切り替わる作り方。スマホとパソコンで同じページを最適な見た目にできます。
- ブレイクポイント:レスポンシブデザインでレイアウトを切り替える画面幅の境目。
- ホバー:マウスカーソルを要素の上に重ねた状態。ボタンの色を変えるなど、押せることを伝える合図に使います。
- ホバーアニメーション:ホバー時に起きる動きの演出。色の変化や浮き上がりなどで操作できることを伝えます。
- マイクロインタラクション:ボタンを押したときの小さな反応や動きの演出。操作した実感を返して使い心地を良くします。
- 追従ヘッダー:ページをスクロールしても画面上部に付いてくるヘッダー。ナビゲーションへいつでも戻れるようにします。
- スクロール:画面を送って続きを見る操作。スクロールに合わせて要素を動かす演出はスクロールアニメーションと呼びます。
- Webフォント:サーバーから読み込んで表示するフォント。閲覧者の端末に入っていない書体でも狙いどおりに表示できます。
- スラッグ:URLの末尾に入る、そのページ固有の文字列。このページなら「words」の部分です。
- h1:ページの主見出しを表すHTMLタグ。1ページに1つが基本で、検索エンジンもページの主題として扱います。
- メイソンリーレイアウト:高さの違うカードをレンガ積みのように隙間なく並べるレイアウト。Pinterestの一覧画面が代表例です。
- フルスクリーンレイアウト:写真や映像を画面いっぱいに使うレイアウト。ブランドサイトのファーストビューでよく使われます。
- アプリデザイン:スマホアプリの画面と操作の設計。OSごとのガイドラインに沿って作るのが特徴です。
画像・写真加工の用語
- レタッチ:写真の色や質感を整えたり、不要なものを消したりする仕上げの加工。
- 画像編集:明るさの調整やトリミングなど、画像に手を加える作業全般。
- 画像処理:ソフトやプログラムで画像を変換・加工すること。画像編集とほぼ同じ意味で、技術寄りの文脈で使われます。
- 画像圧縮:画質をなるべく保ちながらファイルサイズを小さくすること。Webページの表示速度に直結します。
- コラージュ:複数の写真や素材を組み合わせて1枚の絵にする表現手法。
デザインの分野・概念の用語
- グラフィックデザイン:紙やWebなどの平面上で、文字と画像を使って情報を伝えるデザインの総称。
- ビジュアルデザイン:見た目の印象づくりを担うデザイン領域。UIデザインの文脈では画面の表層(色・形・質感)を指します。
- イラストレーション:内容を伝えるために描かれる絵。単なる挿絵ではなく、目的を持った視覚表現です。
- イラストレーター:絵を描く職業。Adobeのソフト「Illustrator」の略称(イラレ)を指す場合もあります。
- オブジェクト:デザインソフト上で扱う図形・文字・画像などの個々の要素。
- バナー:WebサイトやSNSに置く告知・広告用の画像。デザイン練習の題材としても定番です。
- サムネイル:動画や記事の内容を一目で伝えるための縮小画像。クリックされるかどうかを大きく左右します。
- アイキャッチ:記事の冒頭や一覧ページで目を引くための画像。ブログでは記事の顔になります。
- ビビッド:彩度がもっとも高い、鮮やかな色調(トーン)。元気さや強さを演出します。
- アラインメント(整列):要素の端や中心を見えない線で揃えて配置すること。デザイン4原則の「整列」にあたります。
- パントーン・システム:Pantone社の色見本帳による国際的な色指定の仕組み。ブランドカラーの指定や特色印刷で使います。
- デザイン思考:デザイナーの発想プロセス(観察→仮説→試作→検証)を、デザイン以外の問題解決に応用する考え方。
- ゲーミフィケーション:達成・報酬・ランキングなどゲームの仕組みを、サービスや学習に取り入れること。
- カスタマージャーニー:顧客が商品を知ってから買って使うまでの道のりを、時系列の地図として整理したもの。
- OOH:Out Of Home(アウト・オブ・ホーム)の略。駅や屋外の看板、交通広告など、家の外で接する広告の総称です。
素材の名前を調べたい方へ
「この飾りの名前がわからなくて検索できない」というときは、あしらい・装飾素材の名前を図解でまとめた素材の名前30選が役に立ちます。
体系的に学びたい方へ
用語を1つずつ調べるより、順番に学んだほうが早いと感じたら、デザイン基礎知識コースへどうぞ。4原則から現場の知識まで、1レッスン5〜10分+実践課題つきで学べます。
