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カラーコードの読み方と色がズレない使い方(RGB・CMYK・HEX)

第3章 配色 読了目安 7分

INDEX目次

    「#4A90D9」みたいな文字列を見て、意味が分からないまま貼りつけていませんか?

    カラーコードは色を数字で書いたものです。読み方さえ分かれば、コピーしなくても「この色は青寄りで少し暗い」と当てられるようになります。
    このレッスンでは、HEX・RGB・CMYKの3つの書き方と、グレースケールやインデックスカラーの意味、そして色がズレる指定ミスの防ぎ方まで扱います。手元で色を採取して変換するところまでやりますよ。

    もくじ

    カラーコードは色を数字で指定する書き方

    カラーコードは、色を数字と記号で表したものです。「青」と言葉で伝えると人ごとに違う青を思い浮かべますが、「#4A90D9」なら誰の画面でも同じ色が出ます。

    書き方は用途で分かれます。よく使うのは次の3つです。

    書き方使う場所表記の例
    HEX(16進数)Web・アプリ・デザインツール#4A90D9
    RGB画面用。Photoshopなどの数値入力R74 G144 B217
    CMYK印刷物C70 M35 Y0 K0

    HEXとRGBは中身が同じです。書き方が違うだけで、どちらも画面の色を表します。CMYKだけは別物で、インクの量を表します。ここを混同すると印刷で事故が起きます。

    同じ1色をHEX・RGB・CMYKの3通りで書き分けた対応図。HEXとRGBは画面の色、CMYKは印刷のインクを表す

    RGBは光の色、CMYKはインクの色

    RGBは赤(Red)・緑(Green)・青(Blue)の3色です。パソコンやスマホの画面は、この3色の光を混ぜて色を出します。3つとも最大にすると白、3つとも0にすると黒です。光なので、重ねるほど明るくなります。

    CMYKはシアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4色のインクです。紙に刷るときはこの4色を掛け合わせます。インクを重ねるほど暗くなるので、RGBとは逆の動きをします。各色0〜100%で指定します。

    この違いが、印刷でいちばん多いトラブルの原因です。画面で鮮やかに見えた色は、印刷するとくすみます。RGBで出せる色の範囲のほうが広いからです。特に鮮やかな青・緑・オレンジは、印刷すると別の色に見えるほど落ちます。

    RGBは光を重ねるほど明るく白へ、CMYKはインクを重ねるほど暗く黒へ向かうことを比べた図解

    防ぎ方はひとつ。印刷物は最初からCMYKで作り始めます。RGBで作って最後に変換すると、想定と違う色になってから直すことになります。名刺やチラシを作るときは、新規作成の時点でカラーモードをCMYKにしてください💡

    HEXカラーコードの読み方

    HEXカラーコードは「#」に続く6桁です。この6桁は2桁ずつ3つに分かれていて、順に赤・緑・青の強さを表します。

    • #4A90D9 → 赤の強さ
    • #4A90D9 → 緑の強さ
    • #4A90D9 → 青の強さ

    各2桁は16進数で、いちばん弱いのが00、いちばん強いのがffです。数字が9まで来たら、そのあとはa・b・c・d・e・fと続きます。fが最大なので、fに近いほど強いと覚えれば十分です。

    HEXコード#4A90D9を2桁ずつ赤・緑・青に分解し、それぞれの強さと計算方法を示した図解

    この仕組みが分かると、コードを見ただけで色を当てられます。

    コード読み方
    #ffffff3つとも最大
    #0000003つとも0
    #ff0000赤だけ最大純粋な赤
    #4A90D9青がいちばん強く赤が弱いやや明るい青
    #8888883つとも同じ値グレー

    覚えておくと便利な見分け方が2つあります。
    3つの値が同じならグレー。#333333も#ccccccもグレーで、値が大きいほど明るくなります。
    3つの値が全体に大きければ明るい色、小さければ暗い色。#e8f1ecは全部が大きいので淡い色、#2b3a55は全部が小さいので濃い色です。

    3桁の書き方も見かけます。#fffは#ffffffの省略形で、各桁を2回繰り返した形です。#39fなら#3399ffと同じ色になります。同じ文字が並ぶときだけ使える書き方です。

    8桁のときは、最後の2桁が透明度です。#4A90D980なら、#4A90D9を約50%の透明度で表示します。00で完全に透明、ffで完全に不透明です。

    HEXとRGBを手で変換する

    ツールを使えば一瞬ですが、一度手で計算すると仕組みが頭に入ります。やることは掛け算と足し算だけです。

    まず、a〜fを数に置き換えます。a=10/b=11/c=12/d=13/e=14/f=15
    次に、2桁を「左の桁×16+右の桁」で計算します。

    1. 4A → 4×16+10=74(赤)
    2. 90 → 9×16+0=144(緑)
    3. D9 → 13×16+9=217(青)

    #4A90D9はRGBでR74 G144 B217です。最大のffは15×16+15=255なので、RGBの各値は0〜255の範囲に収まります。

    逆向きも同じ考え方です。RGBの値を16で割って、商が左の桁、余りが右の桁。217なら217÷16=13あまり9で、13=d、あまり9でd9になります。

    グレースケールとインデックスカラー

    もう2つ、書き出しの場面で出てくる言葉があります。

    グレースケール

    グレースケールは、色みを持たず明るさだけで色を表す方式です。白から黒までの段階だけで画像を作ります。
    使う場面は、モノクロ印刷の原稿や、色を抜いて明暗のバランスを確認したいとき。作ったバナーを一度グレースケールにしてみると、コントラストが足りているかすぐ分かります。文字が背景に沈んで読めなくなったら、明るさの差が足りていません。

    インデックスカラー

    インデックスカラーは、使う色をあらかじめ一覧に登録して、その番号で色を持たせる方式です。登録できるのは最大256色までです。
    色数が少ないので、データが軽くなります。アイコンや単色のイラスト、GIF画像で使います。
    写真には向きません。写真は数万色を使うので、256色に減らすと空のグラデーションが縞になります。写真はJPEGなど、色数を減らさない形式で書き出してください。

    ミニ実践:好きなサイトから色を採取する

    10分の課題です。無料のツールだけで進められます。

    1. 配色が好きなサイトを1つ開きます
    2. 色を調べたい場所を右クリックして「検証」を選びます。開いた画面の右側に、その部分に使われている色のコードが並びます
    3. メインの色・背景の色・ボタンの色の3つをHEXでメモします
    4. 3つのコードを見て、色を当ててみます。値が全体に大きいか小さいか、どの2桁がいちばん強いか。目で確認する前に予想してください
    5. 3つのうち1つを、さっきの計算でRGBに変換します
    6. 変換した数字が合っているか、無料のカラーコード変換サイトで答え合わせをします

    検証画面の使い方が難しければ、画面を撮影してCanvaに読み込み、スポイト機能で色を拾う方法でも構いません。目的はコードを読む練習なので、採取の手段はどちらでも大丈夫です◎

    3〜4サイトぶんやると、好きな色の傾向が見えてきます。「自分は青緑と暗い紺をよく選ぶ」と分かれば、次からトンマナを決めるのが速くなります。

    指定ミスを防ぐ3つの習慣

    色は必ずコードで伝える

    「もう少し濃い青で」というやり取りは、往復が増えるだけです。#2B5C8Aと書けば一度で終わります。修正依頼を出すときも受けるときも、コードで話すと早いです。

    用途を決めてから新規作成する

    Web用ならRGB、印刷用ならCMYK。ファイルを作る最初の画面で決めます。作り終わってから変換すると、色を選び直すことになります。

    黒はK100、白は#ffffffで統一する

    印刷の黒は、4色すべてを100%にすると乾かずにインクが移ります。文字の黒はK100だけにしてください。
    画面の白も、#fefefeと#ffffffが混ざると、並べたときに片方が汚れて見えます。白と黒こそコードを固定します。

    よくある質問

    HEXとRGBはどちらを使えばいいですか?

    中身は同じなので、場面で使い分けます。
    Webサイトやアプリの指定、デザイナー同士のやり取りではHEXが主流です。6桁1つで済むので、伝えるのが速いからです。
    RGBは、色を少しずつ調整したいときに便利です。「赤を10だけ足す」のような操作は、0〜255の数字のほうが感覚をつかみやすくなります。

    画面で見た色と印刷した色が違います

    RGBとCMYKで出せる色の範囲が違うのが原因です。画面のほうが広い範囲を出せるので、鮮やかな色ほど印刷で落ちます。
    対策は3つ。印刷物は最初からCMYKで作る、鮮やかすぎる色を主役に選ばない、大事な仕事なら印刷会社に色見本を出してもらう。この3つで、想定とのズレはかなり減らせます。

    カラーコードを覚える必要はありますか?

    暗記は要りません。読み方だけ分かれば十分です。
    覚えるとしたら#ffffff(白)と#000000(黒)の2つだけ。あとは「3つの値が同じならグレー」「全体に値が大きければ明るい」の2つのルールで、だいたい当たります。
    実務では色見本のサイトから選んでコピーするので、正確な数値を暗記する場面はありません。

    #4A90D9と#4a90d9は違う色ですか?

    同じ色です。大文字と小文字の区別はありません。
    ただしチーム内では、どちらかに揃えておくと管理が楽になります。検索したときに同じ色が2種類の表記で出てくると、数え違いのもとになります。小文字で統一するのがよく見る書き方です。

    次に学ぶこと

    今回の要点をまとめます。

    • HEXは6桁を2桁ずつ、赤・緑・青の強さで読む。00が最小、ffが最大
    • 3つの値が同じならグレー、全体に大きければ明るい色
    • RGBは画面の光、CMYKは印刷のインク。印刷物は最初からCMYKで作る
    • グレースケールは明るさだけ、インデックスカラーは最大256色。写真には向かない

    読み方が分かったら、次は色の選び方です。数字で指定できても、選ぶ色が合っていないと形になりません。配色の基本で色の三属性とトーンを、トンマナの決め方で色を含めたルールの作り方を扱っています。

    ここで第3章の配色は終わりです。次の章は文字の話。フォントと書体の基本から始まります。コース全体の流れはデザインの基本コース目次で確認できます。

    第3章 配色 の他のレッスン

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