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Webページの構成|5つの領域の役割と決める順番

第6章 WebデザインとUI/UXの基礎 読了目安 8分

INDEX目次

    Webページを作ろうとして、真っ白な画面の前で手が止まったことはありませんか?

    止まる原因は、センスでも経験でもありません。どこに何を置くかの型を知らないだけです。
    Webページの構成は、どのサイトもだいたい同じ5つに分かれています。ヘッダー・ヒーローエリア・コンテンツ・サイドバー・フッター。この5つに名前を付けて呼べるようになると、参考サイトを見たときに「ここを真似しよう」と言えるようになります。

    このレッスンでは、5つの領域の役割、それぞれに何を入れるか、そして決める順番を見ていきます。最後に好きなサイトへ名前を振る観察の練習もあります。

    もくじ

    Webページは5つの領域でできている

    まず全体像から見ましょう。上から順に、ヘッダー・ヒーローエリア・コンテンツ・サイドバー・フッターです。

    Webページを5つの領域に分けた構成の図解。上からヘッダー、ヒーローエリア、コンテンツとサイドバー、フッターの位置と、それぞれの役割を並べて示している
    領域役割ページごとに変わるか
    ヘッダーロゴと主要メニューを置く全ページ共通
    ヒーローエリア何のサイトかを最初に伝えるページごとに変わる
    コンテンツそのページの本文ページごとに変わる
    サイドバー他のページへの補助リンクほぼ共通
    フッター運営者情報や規約をまとめる全ページ共通

    共通の部分と、ページごとに変わる部分に分かれているのが分かりますか?ヘッダーとフッターは全ページで同じにします。ページごとに位置や中身が変わると、読む人は毎回さがし直すことになります。

    5つ全部を必ず置く決まりはありません。サイドバーのないサイトはたくさんあります。迷ったら、置かない。領域が少ないほど本文が読まれます。

    ヘッダー:全ページで同じ位置に置く

    ヘッダーはページのいちばん上、横幅いっぱいの帯です。入れるものは3つだけで足ります。

    ヘッダーに入れる3つ
    • ロゴ(左上)。押したらトップページに戻る作りにします
    • 主要メニュー(右または中央)。5〜7項目まで
    • 目立たせたいボタン(右端)。問い合わせや申し込みを1つだけ

    ロゴを左上に置くのは、横書きの文章と同じで、目が左上から動き始めるからです。慣習に合わせておくと、それだけで探す時間がなくなります。YouTubeでもAmazonでも、ロゴは左上にあって、押すとトップページに戻りますよね。
    Amazonと楽天のヘッダーを並べて見ると、入れる量の差も分かります。Amazonは検索欄とカートが中心で項目が少なく、楽天は上部にリンクを多く並べます。どちらも、いちばん使ってほしい機能を一等地に置いている点は同じです。

    高さは、パソコンで60〜80pxくらいが目安です。厚くすると、そのぶん本文が下に押し出されます。スクロールしても上に貼り付いたまま動かない作りにするなら、もう少し薄くしてください。

    ヒーローエリア:開いて最初に見える範囲

    ヘッダーのすぐ下、画面を開いた瞬間に見えている大きな領域がヒーローエリアです。ファーストビュー、略してFVとも呼びます。現場ごとに言い方は違いますが、指しているものは同じです。

    ヒーローエリア(ファーストビュー)に入れる4要素を示した図解。キャッチコピー、補足の1文、ボタン、主役の画像の位置と、それぞれの決め方を並べている

    ここに入れるものは4つです。

    ヒーローエリアに入れる4つ
    1. キャッチコピー:13〜25字。何を扱っているサイトかが、読んだだけで分かる言葉にします
    2. 補足の1文:誰向けか、条件は何かを短く添えます
    3. ボタン:次にしてほしい行動を1つだけ。2つ置くと選ぶ手間が増えます
    4. 主役の画像:文字の後ろに敷かず、横に置くほうが読みやすくなります

    下までスクロールしない人にも用件が伝わる状態を作ってください。ヒーローエリアだけで何のサイトか分からないと、その先は読まれません。

    Appleの製品ページを開いてみてください。大きな写真、短い言葉、ボタンが1つ。4つに絞った形の見本になっています。

    画像の上に白い文字を重ねる作りをよく見かけますが、写真の明るい部分と重なると読めなくなります。重ねるなら、写真を暗くする加工を入れるか、文字の下だけ色を敷いてください。
    いちばん確実なのは、左に文字・右に画像と分けることです。

    コンテンツとサイドバー:本文と、その横

    コンテンツは本文の領域です。そのページの主役で、ページごとに中身が変わります。
    サイドバーはコンテンツの横に置く細い列で、他の記事へのリンクや検索窓、プロフィールを入れます。

    サイドバーを置くかどうかで、ページの作りが2種類に分かれます。この縦の列のことをカラムと呼びます。

    1カラムと2カラムのページ構成を並べて比べた図解。1カラムは本文が横幅いっぱいに続き、2カラムは本文の横にサイドバーが並ぶ違いと、それぞれの向いている用途を示している
    1カラム2カラム
    作り本文が横幅いっぱい本文+サイドバー
    向いているページLP、サービス紹介、申し込みブログ、記事の多いサイト
    読ませ方上から順に最後まで読ませる途中で他の記事にも移ってもらう
    注意点本文の横幅を広げすぎないスマホではサイドバーが下に回る

    迷ったら1カラムにしてください。理由は2つあります。スマホで見る人のほうが多く、スマホではどちらも結局1列になること。そして読ませたい順番を作りやすいことです。
    InstagramやXの画面を思い出すと分かります。スマホでは1列に並び、パソコンで開くと横に補助の列が出ます。中身は同じで、幅に応じて列の数だけを変えているわけです。

    1カラムにするときは、本文の横幅を700〜800pxくらいで止めます。画面いっぱいに広げると、1行が長くなりすぎて、次の行の頭を見失います。読みやすい1行は35〜45字くらいです。

    フッター:探しに来た人のための場所

    フッターはページのいちばん下です。ここは目立たせる場所ではありません。必要な人が探しに来る場所なので、地味で構いません。

    フッターに入れるもの
    • 運営者情報、会社概要
    • 利用規約、プライバシーポリシー
    • お問い合わせ
    • サイト内の全ページへのリンク一覧
    • SNSのリンク、著作権表示

    ヘッダーのメニューは5〜7項目までですが、フッターは項目数が多くても大丈夫です。探しに来ている人は、一覧の中から目で拾ってくれます。
    Amazonや楽天のページをいちばん下まで送ってみてください。リンクが何十本も並んでいます。ヘッダーには置けない項目を、まとめて引き受けている場所です。
    ヘッダーに入りきらなかったリンクは、ここに逃がしてください。

    構成を決める順番

    上から順に作りたくなりますが、その順番だと手戻りが出ます。ヘッダーのメニューは、中身が決まらないと決められないからです。

    1. 目的を1つ決める。このページで何をしてほしいか(問い合わせ・購入・登録・読み進めてもらう)を1つに絞ります
    2. コンテンツを書き出す。載せたい内容を紙に並べて、読む順番に並べ替えます
    3. ヒーローエリアを決める。2で並べた内容を1文に縮めたものがキャッチコピーになります
    4. ヘッダーとフッターを決める。ページが何枚あるか見えてから、メニュー項目を選びます
    5. サイドバーを置くか決める。ここまで来て「まだ足りない」と思わなければ、置かなくて大丈夫です

    この順番で決めた紙が、そのまま構成案になります。清書は要りません。四角を描いて名前を書くだけで、他の人と話せる資料になります◎

    ミニ実践:好きなサイトに名前を振る

    10分の観察練習です。道具はスマホかパソコンと、紙とペンだけ。

    1. 好きなサイトを1つ開きます。よく買い物をする店でも、毎日読むメディアでも構いません
    2. パソコンの画面で、上から順に領域を線で区切ります。紙に四角を描いてもいいです
    3. それぞれの四角に、ヘッダー・ヒーローエリア・コンテンツ・サイドバー・フッターの名前を書き込みます
    4. ヘッダーのメニュー項目を数えます。何個ありましたか?
    5. ヒーローエリアに入っている要素を数えます。4つに収まっていましたか?
    6. 同じことをもう2サイトやって、3つを見比べます

    3サイト分やると、共通点が見えてきます。ロゴは全部左上にあるはずです。メニューの数もだいたい同じ範囲に収まっているはずです。
    共通しているところが、守ったほうがよい型です。違っているところは、そのサイトが目的に合わせて選んだ部分になります💡

    次のチェックリストで、自分が作るページの構成も確認してみてください。

    • ヘッダーとフッターが、全ページで同じ位置・同じ中身になっている
    • ヒーローエリアだけを見て、何のサイトか分かる
    • ボタンが1つに絞られている
    • 本文の1行が35〜45字に収まっている
    • サイドバーに、置く理由を説明できるものだけが入っている

    よくある質問

    Webページの構成要素は?

    大きく5つです。ヘッダー、ヒーローエリア(ファーストビュー)、コンテンツ、サイドバー、フッター。
    このうちヘッダーとフッターは全ページで共通、コンテンツはページごとに変わります。サイドバーは必須ではありません。

    Webページの構成案はどう作りますか?

    紙に四角を描いて、名前を書き込むだけで作れます。
    順番は、ページの目的を1つ決める → 載せる内容を書き出して並べ替える → ヒーローエリアの言葉を決める → ヘッダーとフッターの項目を選ぶ、です。上から作らないのがコツです。

    サイドバーは置いたほうがいいですか?

    ブログのように記事が何本もあるサイトなら効果があります。それ以外は置かないほうが読まれます。
    スマホでは本文の下に回り込むので、そこまで読まれる前提の内容だけを入れてください。

    Webデザインの4大原則は何ですか?

    近接・整列・反復・対比の4つです。関係のあるものを近づける、線に揃える、同じルールを繰り返す、大事なものに差をつける、という順で使います。
    ページの構成を決めたあと、中身を並べる段階で使う考え方です。デザインの4原則で図つきで解説しています。

    次に学ぶこと

    このレッスンの要点をまとめます。

    • Webページは5つの領域に分かれる(ヘッダー・ヒーローエリア・コンテンツ・サイドバー・フッター)
    • ヘッダーとフッターは全ページ共通。位置も中身も変えない
    • ヒーローエリアに入れるのは、キャッチコピー・補足・ボタン・画像の4つ
    • 迷ったら1カラム。本文の1行は35〜45字
    • 決める順番は、目的 → 内容 → ヒーローエリア → ヘッダーとフッター

    次はナビゲーションの種類です。今回のヘッダーに入れたメニューを、どう並べて何項目にするかを決められるようになります。
    そのあとUIパーツの名前と役割へ進むと、コンテンツの中に置く部品を名前で選べるようになりますよ。

    ほかのレッスンはデザインの基本コース目次から選べます。順番に進めても、気になるところだけ読んでも大丈夫です。

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